もしエコキュートを処分することになったら?処分費用や処分方法について
公開日: 2023/08/15 最終更新日: 2023/09/08
エコキュートの寿命が尽きたり、故障したりした場合は、適切な処分が必要です。しかし、自力で処分するのは簡単ではありません。エコキュートの機構は複雑であるため、専門業者の手を借りることになるでしょう。この記事では、エコキュートの処分費用の目安や処分方法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
エコキュートを処分する方法とは
エコキュートは、効率的な給湯を可能にする、ヒートポンプ技術を使用した給湯器です。エコキュートには、給湯ユニットのほかに、通常の給湯器にはない室外機を設置する必要があります。通常の給湯器と比較して大きなスペースが必要であり、設備も大掛かりです。
よって、処分時には、手間や専門知識が必要な場合があるため、注意しなければなりません。処分する方法には、以下の種類があります。大きな物を処分すると聞くと、粗大ごみとして自治体に依頼する方法をまず思いつくのではないでしょうか。
しかし、この方法はおすすめできません。処分費用がかかるうえに、自分でエコキュートを解体し、運ぶ必要があるためです。膨大な手間がかかるため、デメリットが非常に大きい方法です。自治体に依頼するよりは、エコキュートの設置業者に引き取ってもらう方法を選びましょう。
エコキュートの引き取りには費用がかかることがありますが、専門業者に頼むことで、スムーズに処分できます。また、一般の買い取り業者や、リサイクル業者に依頼する方法もあります。設置業者による引き取りとは異なり、エコキュートを売却して、買い取り金額を得られることがメリットです。
とくに、人気機種や、良好な状態の場合は数万円の値がつくこともあります。再生資源回収業者に依頼する方法も、場合によっては便利ですが、費用が発生する場合があるため、注意が必要です。エコキュートの処分方法はさまざまです。処分費用や手間を考慮して、最適な方法を選びましょう。
撤去・処分から交換にかかる費用を解説!
設置業者や再生資源回収業者に依頼する場合、一般的には1万円から2万円程度の費用がかかります。これは、エコキュートの取り外しや処分にかかる手間や、運搬費用を考慮しているためです。自治体に処分を依頼する場合、費用は500円から1,500円程度と、設置業者よりも安価で処分できることが多いです。
しかし、エコキュートの取り外しや運搬は自身で行う必要があるため、手間やコストがかかり、現実的ではありません。よって、エコキュートの処分費用に関して、業者に1万円から2万円を支払うことは、決して高額ではありません。
スムーズかつ安全に処分するためには、専門業者への依頼がおすすめです。一方、交換する場合の費用は、本体価格の20万円から45万円を含めて、総額で35万円から60万円程度になることが一般的です。
ただし、業者によっては、追加の処分費用が発生する場合もあるため、見積もりをよく確認することが重要です。
エコキュートを処分する際の注意点
エコキュートを処分する際には、注意点があります。まず、処分・交換のタイミングは適切か確認しましょう。エコキュートは、一般的に設置から10年から15年で寿命となります。設置後10年が経過した頃は、経年劣化による不具合が発生し始める時期です。
よって、10年以上経過したエコキュートは、処分のタイミングです。しかし、エコキュートの交換は、すぐにはできない状態が続いています。半導体不足の影響で、設置までの時間が長引いています。故障などで、急に使用できなくなる前に、早めに処分や交換を検討しましょう。
また、エコキュートが故障しており、修理費用が高額になる場合は、処分を検討するのもよいでしょう。修理費用が、10万円を超えるほどの高額になる場合は、寿命までの期間と費用を考慮し、処分も検討すべきです。
さらに注意すべきは、エコキュートの取り外しには、専門知識と資格が必要なことです。タンク内部のお湯や水を排出することからはじまり、アンカーボルトを抜き、エコキュートを撤去します。
次に、多くの電気配線と配管を正確に外します。これらの作業は、一般人にはまず不可能です。電気系統や配管の取り扱いに精通していることが求められ、場合によっては、第二種電気工事士や給水装置工事主任技術者の資格が必要となる場合もあります。
知識と技術が足りなければ、場合によってはけがや事故につながるため、専門業者に依頼することが重要です。
まとめ
エコキュートの処分には、処分業者や再生資源回収業者に依頼する方法や、自治体で処分する方法もあります。しかし、方法によっては費用負担があったり、取り外しや運搬が必要だったり、現実的ではない方法もあります。
そのため、基本的には設置業者に依頼することをおすすめします。エコキュートの寿命のタイミングで処分を検討することや、専門知識と資格が必要な取り外し作業を避けることも重要です。とくにケガや事故につながるリスクがあるため、自分での取り外しはやめましょう。
エコキュートを処分する際には、費用や方法だけでなく、注意点もしっかりと把握しておくことが大切です。