エコキュートと蓄電池の併用で実現する省エネ・節電ライフ
公開日: 2023/05/09
エコキュートはパナソニックが発売する「電気でお湯を沸かせる装置」です。エコキュート単体でも安くお湯を沸かせますが、蓄電池も使用することで、より電気代をかけずにお湯を沸かせます。本記事ではエコキュートと蓄電池を併用するメリットとデメリットを解説。省エネのポイントも解説しているので、ぜひご覧ください!
エコキュートと蓄電池を併用するメリット
まずはエコキュートと蓄電池を併用するメリットを紹介します。
電気代の節約
エコキュートは、空気の熱を利用して発電を行っているため、効率的にお湯を沸かすことができます。
エコキュートを使用した場合と未使用の場合を比べると、給湯の電力量は3分の1にもなり、さらにオール電化などに利用される電気料金プランを併用することにより、光熱費が4分の1になるという結果も出ているのです。
エコキュートのみで、このような結果が出ているため、さらに太陽光発電で電気を溜められる蓄電池を利用することで、電気代をより安くすることが可能。
なお、蓄電池のみで利用することもできますが、経済的効果が薄いため、本記事では蓄電池と太陽光発電セットとして記述します。
停電時にエコキュートを利用できる
一般的な給湯器はガスでお湯を沸かしますが、エコキュートは電気でお湯を沸かします。そのため、エコキュート単体で利用している場合には、停電時には使えなくなってしまうのです。ただし、エコキュートは優秀なのでタンクの中の残湯は停電時も利用できます。
しかし、電気がないと追加でお湯が沸かせなくなり、お湯が切れるのも時間の問題となってしまうしょう。そこで蓄電池の出番です。蓄電池とエコキュートを組み合わせることにより、太陽光発電で得た電気でエコキュートを使用できます。
また、蓄電池は家電すべての電気を供給できるので、停電時のエアコンや携帯の充電、冷蔵庫などなど災害時に使いたい家電が使えるのもメリットといえるでしょう。
エコキュートと蓄電池を併用するデメリット
では蓄電池とエコキュートの併用のメリットが分かったところで、次は併用するデメリットを見ていきましょう。メリットに加えてデメリットも知っておくことで、大きな失敗を防ぐことにつながりますよ。
設置場所の確保
エコキュートは一般的な給湯器と比べて設置スペースを大きくとります。理由としては室外機のような形状をしたヒートポンプユニットに加えて、お湯を溜めておく貯湯タンクを設置する必要があるからです。
貯湯タンクのサイズは家族の人数によって左右しますが、小さくても高さ「2000mm×幅630mm×奥行き500mm」程度は必要になります。またエコキュートだけでなく蓄電池も追加で設置する場合には、スペースと条件に見合った場所が必要です。蓄電池が設置できる場所の条件は以下のとおりになります。
・日射条件:直射日光が当たらない
・温度条件:冷寒帯地域は対策が必要
・塩害条件:塩害地域には設置不可の場合がある
・積雪条件:屋外設置では基礎の嵩上げや軒下への設置が必要
・換気条件:密閉空間での設置は不可
・火災条件:火を利用する場所の近くには設置不可
このように蓄電池にはいろいろな制約があります。実際に家の周りにおくことができるのか、しっかり検討してから設置するように心がけましょう。
初期費用
エコキュートのみの設置であれば、おおよそ50万円程度で済みますが、太陽光発電と蓄電池を設置するとなると追加で150万円程度の初期費用が必要になります。合計で200万円以上の費用がかかってしまうため、設置できる方は限られるかもしれません。
しかしエコキュートや蓄電池、太陽光発電などは環境省からも推奨されている設備であるため、国からの助成金がもらえるケースがあります。設置する際には専門家に相談し、助成金を出してもらえるか検討してもらうとよいでしょう。
省エネ・節電ライフを送るためのポイント
ここからは省エネ・節電ライフを送るためのポイントについても紹介します。
タンク容量を確認
快適な暮らしを行う上で、大切なのがタンク容量の選定です。せっかくエコキュートを導入しても、家族が多いことが理由で全員がお湯を利用できなければ意味がありません。
エコキュートのタンクには300L、370L、460L、550Lの4つのサイズがあるので、家族の人数を考慮して選定するとよいです。ただし、エコキュートのタンクは370Lと460Lが主流であるため、300Lや550Lを選ぶ際は製品が絞られてしまうことを覚えておきましょう。
タンクサイズを選ぶ目安としては以下のようになります。
・1人暮らし〜3人家族:300L
・3〜5人家族:370L
・4〜8人家族:460L、550L
ガス代が安い家庭は要検討!
またガス代が安い家庭はエコキュートを導入するかどうか要検討するべきです。エコキュートの費用削減効果はいままで利用していたガスでの給湯を止め、電気で給湯することによって光熱費が削減できるという意味です。
もともとガス代がかかっていない場合には、エコキュートを導入しても費用対効果が得られないことも考えられます。あまりお風呂を沸かさなかったり、湯船に浸からなかったりする方は、一度専門家の方と一緒にシミュレーションするとよいでしょう。
まとめ
本記事では、エコキュートと蓄電池を併用するメリット・デメリットを紹介し、省エネ・節電ライフを送るためのポイントを解説しました。パナソニックのエコキュートは空気の熱と電気を使ってお湯を沸かすので、電気代が高い現代にはもってこいの給湯器です。
蓄電池と併用することで、より電気代を抑えられるので、費用に余裕のある方は検討してみてください。