エコキュートの選び方とは?後悔しないために欠かせないポイント
公開日: 2023/08/15 最終更新日: 2023/06/13
近年「エコキュート」が人気を集めています。エコキュートには多くの利点があるのです。実際、エコキュートの普及率は増加しています。これからエコキュートを設置したい人は、メリットやデメリットを知りましょう。エコキュートは決して安いものではありません。今回は、後悔しないエコキュート選びのポイントを解説していきます。
エコキュート選びで実際にあった失敗例
今まではガス給湯器が一般的でしたが、近年、電気給湯器「エコキュート」を選ぶ人が増えてきています。エコキュートは光熱費が節約できるだけではなく、さまざまなメリットがあります。しかし、エコキュートを設置したものの、失敗したと感じる人もいるようです。
エコキュートを設置する前に、実際に起こった5つの失敗例を見てみましょう。エコキュート設置の失敗例のひとつに、思うように電気代が節約できなかったケースがあります。多くの人がエコキュートを導入する理由は、電気代の節約のためです。
しかし、電気プランを把握しておかなければ、上手く節約できません。また、エコキュートは、ガス給湯器に比べ水圧も低いです。生活が不便になるほどではありませんが、ガス給湯器並みの水圧を期待していると、その差に驚いてしまうでしょう。
お湯がよく切れてしまうのも、実際にある失敗例のひとつです。導入費用を抑えるために、タンクの容量が小さいものを選んでしまうと、必要なお湯を溜められません。昼夜問わずお湯を沸かすことになるため、電気代も安くならないでしょう。
そしてエコキュートを使うと大きな音も出ます。住宅が多い場所では、近所のトラブルになることもあるでしょう。とくに、静かな夜は音も響きやすいです。また、エコキュートには、機能も価格もさまざまなものがあります。
機能がシンプルなほど価格は安くなりますが、必要な機能や便利な機能が使えなくなる可能性が高いです。エコキュートを選ぶときにはどの機能が必要かをしっかりと確認し、可動音が小さいエコキュートを選ぶようにしましょう。
エコキュートを購入する前に知っておきたいメリット・デメリット
エコキュートには多くのメリットがありますが、同時にデメリットもあります。両方を知っておくようにしましょう。
エコキュートのメリット
エコキュートのメリットは、電気代の節約です。電気料金の安い夜間にお湯を作ることと、ヒートポンプによる省エネにより、電気代が抑えられます。導入にはまとまったお金が必要ですが、ガス給湯器に比べ、1/3程の価格でお湯が作れます。
また、地震や台風などで断水や停電が起きたときも、タンクにお湯が残っていれば、非常用として使用ができます。タンクがないガス給湯器は、電気が復旧しなければ使用できません。メーカーによっては飲料水として使用できる製品もあります。
火災のリスクが少ないのもメリットの一つです。電気とポンプを使用しお湯を作るエコキュートは、ガス給湯器に比べ火災が起きる可能性が低いです。子どもや年配の人がいる家庭には安心です。また、太陽光発電を使用している家庭であれば、さらにエコキュートのメリットを感じられます。
夜間料金が安い電気プランは、日中の電気代が高くなりますが、太陽光発電をしていれば、日中の電気代も抑えられます。昼間は太陽光発電、夜間は電気会社と使い分ければ、さらに節約につながります。
そして自治体によってはエコキュートの導入に補助金が出る地域もあります。導入前に、住んでいる自治体に問い合わせてみましょう。
エコキュートのデメリット
エコキュートのデメリットとして、初期費用が高い点が挙げられます。ガス給湯器の導入は数万〜十数万円ですが、エコキュートの導入には30万円以上がかかります。初期費用はガス給湯器より高くなりますが、後々のことを考えればエコキュートの方がお得になることが多いです。
また、電気プランの変更も、エコキュートのデメリットのひとつです。エコキュートによる電気代節約を期待するのであれば、夜間料金が安い電気プランに変えなければいけません。また、エコキュートはタンクに溜めたお湯を利用します。
タンクの容量以上の水を使ってしまうと、お湯切れになってしまいます。一度お湯が切れてしまうと、再度お湯を沸かすまでにも時間がかかります。水圧の弱さもデメリットのひとつです。タンクに溜まったお湯を利用するエコキュートは、水道管を利用するガス給湯器に比べて、どうしても水圧が弱くなります。
とくに水場が上層階にある家や高層マンションの上の階では、水圧の影響を受けやすくなるでしょう。そして騒音もデメリットになります。それほど大きな音は出ませんが、エコキュートが稼働する夜は音も響きやすいです。
住宅が密集している地域では、近所との騒音トラブルになる可能性もあります。塀に囲まれた場所に設置していると、さらに音が響きやすくなるでしょう。事前にしっかりとした対策をしなければいけません。
エコキュートの選び方で後悔しないために必要なポイント
最後に、エコキュートの選び方で失敗しないポイントを紹介します。まず、家族の使用料に合わせた、タンク容量があるエコキュートを選ぶようにしてください。タンクの容量が小さいほど価格は抑えられますが、必要な容量がなければ、すぐにお湯がなくなってしまいます。
3〜5人家族であればタンク容量370L、5〜7人家族であればタンク容量460L、それ以上であればタンク容量550Lのものを選ぶようにしましょう。少し大きめのものであれば、安心してお湯が使用できます。設置するスペースも気にするようにしましょう。
エコキュートの設置には、ある程度のスペースが必要になります。隣の家と近接している場所に設置すると、騒音トラブルの原因にもなってしまうでしょう。また、エコキュートの機能も重要視してください。
エコキュートには「フルオート」「オート」「給湯のみ」の3種類があります。必要な機能がついているものを選んでください。エコキュートの中には、寒冷地対策や塩害対策といった特殊機能を持つものもあります。
まとめ
初期費用が高いエコキュートですが、ポイントを抑えて使用すれば多くのメリットが期待できます。初期費用も回収できるでしょう。エコキュートは災害時にも活用でき、子どもや年配がいる家庭でも安心なのです。
エコキュートを導入するときは、タンク容量や必要機能、設置スペースを確認するようにしてくださいね。環境にも優しいエコキュートを使用し、快適な生活を手に入れましょう。