エコキュートの電気代は1か月どのくらいかかる?省エネのコツを紹介
公開日: 2023/06/15 最終更新日: 2023/05/16
エコキュートは電気代の節約になることで知られていますが、1か月あたりの電気代がいくらになるのか疑問に思う人も多いでしょう。また、エコキュートの仕組みや使い方のコツを理解していないと、かえって電気代が高くなってしまう可能性もあります。今回はエコキュートについて、電気代が高くなる原因や省エネ効果を高める使い方を解説します。
エコキュートの電気代は1か月どのくらい?
エコキュートは省エネ性能が高く、電気代節約につながるのが特徴です。エコキュートの電気代は使用する湯量や地域・季節にもよって異なるものの、大まかな目安としては1か月あたり約2,000円であると考えておきましょう。
パナソニックの電気代調査によると、北海道エリアでは約2,700円、東京エリアや中部エリアでは約2,000円、沖縄エリアでは約900円となっています。エコキュートは90度前後のお湯をタンクに貯めておき、水道水にお湯を混ぜることで設定されている給湯温度に調整します。
水道水の温度は地域や季節によって異なり、北海道のような寒い地域では給水温度も低くなることから、その分必要となるお湯の量も多いです。そのため、同じ給湯温度の設定で同じ湯量を使用しても、暑い地域よりも寒い地域の方が電気代は高くなってしまいます。
エコキュートの電気代が高くなる原因
エコキュートの電気代はさまざまな要素に左右されて決まります。エコキュートの電気代が高くなってしまう要因は、以下の通りです。
原因1:電気料金の契約プランが適切でない
エコキュートの電気代が安いといわれるのは、貯湯タンクのお湯を電気料金が安い深夜に沸かしているためです。日中と深夜の電気料金は2〜3倍ほど違う場合もあることから、高い節約効果を得られますが、契約している電気料金のプランが深夜に安くなるプランでないと、節約効果が薄れてしまう可能性もあるでしょう。
原因2:電気料金が高い日中に沸き増ししている
先述の通り、エコキュートに向いているのは夜間の電気代が安いプランです。ただし、夜間の電気代が安いプランではその分日中の電気代が高くなるため、日中にお湯を切らして沸き増ししてしまうと電気代も上がってしまいます。
さらに、日中の電気代が高くなっていることから日中に使用している家電の電気代も上がるため、乾燥機やエアコンの使用状況によっては、トータルで見ると電気料金の節約につながっていないケースもあるでしょう。
原因3:運転モードを変更していない
エコキュートには通常の運転モードのほかに、省エネモードがあります。使用する湯量が多い冬場は通常モードがおすすめですが、使用する湯量が少ない夏場であれば省エネモードで問題なく過ごせるでしょう。
エコキュートの省エネ効果を高める使い方やコツ
エコキュートの省エネ効果を高めて電気代を抑えるには、以下の3つのコツを押さえておくことが重要です。
お湯を切らさない
エコキュートは、夜間に沸かしたお湯を1日かけて消費するシステムです。そのため、お湯の使いすぎによって貯湯タンクのお湯が切れてしまうと、日中の沸き増しによって電気代がかさみます。
電気代を抑えるには、お湯を切らさないように使用湯量を控えるか、沸き増しに関する設定を変更しておくなどの工夫が必要です。また、使用する湯量が多くなることが事前に分かっている場合には、夜間に沸かすお湯の量を多めに設定しておくのもひとつの手です。
給湯保温効率の高い製品を選択する
エコキュートは複数のメーカーから販売されており、それぞれの省エネ性能の高さは給湯保温効率の数値によって判断できます。給湯保温効率の数値が高い製品を使用すれば、同じ使用湯量でも電気代を節約することが可能です。
少しでも安く電気代を抑えたい場合には、エコキュート導入の際に、できる限りエネルギー効率のよい製品を選択するようにしてください。
追い焚きや保温をしない
エコキュートの種類によっては、お風呂のお湯をはった後に自動で保温する機能がついています。お湯をはった後すぐに入らない場合でも温かいお湯をキープできるのはうれしいですが、保温中にも貯湯タンクのお湯が使用され続けます。
電気代を少しでも節約したい場合には、保温機能をオフにしておくのがよいでしょう。さらに、お風呂の追い焚きは電気代が高くなる原因のひとつであるため、追い焚き機能を使用せず、お湯を少し抜いてから足し湯を行うのがおすすめです。
まとめ
今回は、エコキュートの電気代について、1か月あたりの目安料金や電気代が高くなる原因に加え、省エネ性をアップさせて電気代を節約する方法についても詳しく解説しました。エコキュートの電気代は地域にもよって異なりますが、平均すると約2,000円前後です。
ただし、電気料金の契約プランが適切でなかったり、お湯切れを起こして沸き増ししていたりすると節約効果が薄れてしまうため注意が必要です。できる限り電気代を抑えるためには、お湯を切らさないよう調節することや給湯保温効率が高い製品を購入すること、お風呂の自動保温機能をオフにしておくことなどを実践しましょう。
エコキュートの電気代について知りたい人、エコキュートの導入を悩んでいる人は、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。